昨日の熊本地震の被害で亡くなられた方に、ご冥福をお祈り致します。また怪我をされた方、建物等に被害にあわれた方々におきましては、一日も早く元の生活に戻れるように心よりお祈り申し上げます。
昨日、午後9時26分頃に熊本県にて地震がありました。私は、イチゴを静岡中央流通センターに出荷途中でスマートフォンの『Y!災害速報』の通知にて気が付きました。画面を見て「震度7?????」とびっくりして、もしかして訓練警報か?とも思いました。慌ててラジオをつけると刻々と災害情報が流れてきました。
今は石垣いちご農家ですが、以前は建設業界で現場監督なんかやっていたので、ついつい建物の被害状況が気になってしまいます。建物は、震度7において傾いたり、ヒビがはいっても倒壊しなければいいよ!という強度が求められているので、ヒビが入ったから手抜き・施工ミスと騒がないで下さいね。しかし、今回の地震では、狭い範囲ではありますが倒壊している建物が多く見られ残念です。場所によっては、建物が耐えても地盤が崩壊してしまって、建物の基礎が宙に浮いている状況もあり、より地盤の施工基準が厳しくなるような気がします。
また、マンションでは渡り廊下のエキスパンション部がかなり破壊されていて、手摺壁が被害を受けている建物も見られました。本来は、建物が地震にあい揺れた時、建物に被害が及ばないように隙間を作ってエネルギーを逃がす役目だったエキスパンションが、許容値を超えて被害を受けています。地震動のエネルギーがすごかったことがわかりますが、この被害状況は基準法的にはOK!でも、避難の事を考えると不味いですね。このマンションが、火災でも発生して避難しようとした時、逃げれない状況が出てくる可能性がありますから。(ベランダ・階段で2方向避難は確保しているから、大丈夫だなんてツッコミは無しですよ。実際に逃げることを考えたら、廊下を使うでしょ!)
東日本大震災から5年経とうとして、最近では地震対策が忘れがちになってきたという新聞記事がありましたが、本当に忘れたころにやってくる地震ですね。ここで、熊本地震が他人の事ではなく自分自身の事と考えて、今の自分に何ができるか考え、行動していきたいです。そのような中で、以前にテレビ等で話題になった『東京防災』という東京都が作成した防災テキストがあります。印刷物として書籍として購入すると630円程するそうですが、キンドル版・PDF版では無料でダウンロードできますから、一度目を通しておくほうがいいと思います。データ版は無料ですが、やはり災害時に役立つモノですから、印刷版を手元に置いておくのがいいと思います。私は、以前に八重洲ブックセンターで安く購入しました。
『備えあれば、憂いなし』、日々の心がけが、その時の生死を分けるかもしれませんね。
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